ラジオゾンデの歴史

自動放球システムARS(2005年)

画像無人でラジオゾンデ観測を行う装置です。

人が行う操作はゾンデの装填のみで、ゾンデ放球前の点検から気球の充填、観測、及び気象電報の送信までの動作を無人で行うことができます。

ゾンデの装填数は最大16個で1日2回の観測の場合、1週間無人運用が可能となります。(2発は予備)

特長としては、放球筒の蓋が流体力学を考慮した設計となっていることです。
蓋は、放球時の地上風向に対して正対するように制御され、蓋の後方は放球筒内部の気球を吸い上げる気流が生まれます。強風時ほど、この吸い上げる気流は強くなる為、様々な気象条件でも安定した放球が可能となっています。

平均風速25m/sの強風下でも運用でき、まさに「放球名人」と呼べる装置です。