2003.05.10
当社の蛍光X線装置を搭載した「はやぶさ」が打ち上げに成功しました
小惑星から砂丘の標本を持ち帰る為開発された「はやぶさ」は、5月9日に鹿児島宇宙観測所より打ち上げられ、無事予定の軌道に乗り、40億キロの旅に出ました。
「はやぶさ」には当社の開発した惑星表面の元素組成を測定する蛍光X線装置が搭載されており、地表の岩石等に含まれている固有の蛍光X線を測定することで原子の種類を判定するものです。
小惑星は太陽系が誕生した当時の状態がそのまま保存されていると見られており、小惑星の元素を分析する事で地球の誕生の過程が突き止められると期待されております。
蛍光X線観測について
蛍光X線観測では各元素の蛍光X線を発生させる為に、X線や粒子線を当てる必要がありますが、宇宙空間には太陽X線、太陽風、宇宙X線などが豊富に存在するため、これら元素は蛍光X線を自然発生させていますので、これらをもとに発生する蛍光X線を観測することができます。
蛍光X線分光装置は、小惑星表面の主要元素Mg,Al,Si,S,Ca,Ti,Fe,Ni,等を全表面にわたり計測、分析します。
「はやぶさ」搭載の蛍光X線分光装置(左)と「はやぶさ」の打ち上げ(右)