土砂災害
国土のほとんどを山間地で占める日本では、山崩れの危険性のある場所が8万ヵ所を超えるといわれています。また、山間部を切り開いての住宅化やリゾートの開発はそれに拍車をかけて危険度を増幅しています。
「山崩れ発生予知施設」は遠隔地である山岳渓流地域の降雨状況を無線テレメータによって集中監視し、その結果を解析したのち、山崩れの緊急情報を危険地域の地方自治体の防災担当者の方にすみやかに伝達する施設です。
集中豪雨により突然発生する山崩れ。被害を小さくする為には危険地域の降雨情報を把握することが大切です。
平野部では小雨でも、山間部ではひどい強雨になるなど、集中豪雨は限られた狭い範囲で短時間に発生します。この集中豪雨の発生でおこる山崩れの監視には危険地域での降雨量の正確な観測と解析が必要です。
空中線:監視局(又は中継局)に向けて電波を発射します。
太陽電池:小型蓄電池併用により商用電源を必要としません。
伝送部:1mmの降雨毎に送信する1日1回動作試験信号を自動送信します。
空中線 | 使用周波数 | 400MHz |
---|---|---|
使用周波数 | 八木型(標準) | |
太陽電池 | 形式 | 多結晶太陽電池 |
出力 | 16V 1.1W(標準) | |
伝送部 | 送信周波数 | 400MHz帯 |
送信出力 | 0.3W | |
使用電源 | 10~18V | |
雨量計 | 方式 | 転倒ます型雨量計 |
受水口径 | 200mm | |
一転倒雨量 | 1mm(31.4cc) | |
検定 | 気象庁検定付 |
空中線:雨量観測局から発射された電波を受け監視局に発射します。
太陽電池:小型蓄電池併用により商用電源を必要としません。
伝送部:中継局雨量観測及び雨量観測局からの信号レベル増幅を目的とし、万一送受信機が故障の場合予備機への自動切換が可能です。
空中線 | 使用周波数 | 400MHz帯 |
---|---|---|
型式 | 八木型(標準)ダイポール型(標準) | |
太陽電池 | 形式 | 多結晶太陽電池 |
出力 | 16V 51W | |
中継本体 | 受信周波数 | 400MHz帯 |
送信周波数 | 400MHz帯 | |
送信出力 | 0.3W |
空中線:雨量観測局(または中継局)から発射された電波を受信します。
監視装置本体:各局の雨量信号を受け、雨量データや警報信号を出力します。各局の雨量データならびに設定値は表示部で確認できます。
プリンタ印字項目 : 月、日、時、分、累加雨量、1時間雨量、実効雨量、ステータス
印字時間:定時、イベント発生時
CRT表示装置:各局の降雨状況を表示する。全面一括グラフィック表示、個別グラフィック表示、個別表形式表示(WL.EL含む)
電話応答通報装置:電話回線を利用し、各局の情報を利用者に対し音声により伝えることができます。
外部電源装置:停電バックアップ用
雨量表示盤:各局別の雨量データ、警報状態表示
監視装置 | 最大受信局数 | 8局(自局用雨量計使用の場合、観測局は最大7局) |
---|---|---|
受信周波数 | 400MHZ帯(335.4~470MHz)中の一波 | |
判定方式 | 実効雨量のWL、ELレベルによる | |
使用電源 | AC100±10% | |
プリンタ | 使用電源 | AC100V |
印字桁数 | 136桁 | |
型式 | マトリックスインパクト方式 | |
用紙 | 専用用紙 | |
CRT表示装置 | 使用電源 | 8局(自局用雨量計使用の場合、観測局は最大7局) |
表示項目 | 全面一括グラフィック表示、個別グラフィック表示、個別表形式表示 | |
CRT仕様 | カラーグラフィック |