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小型月着陸実証機「SLIM」、第54回日本産業技術大賞「文部科学大臣賞」を受賞

2025年04月04日

「SLIM」モックアップ(中央)とともに、
賞状・盾を手にした関係者が展示場で記念撮影

明星電気株式会社(以下「明星電気」)と株式会社IHIエアロスペース(本社:群馬県、代表取締役社長:並木 文春)が開発に携わった小型月着陸実証機「SLIM」が、日刊工業新聞社主催の第54回日本産業技術大賞において「文部科学大臣賞」を受賞しました。本賞は、開発を主導した宇宙航空研究開発機構(JAXA)やプライムコントラクタである三菱電機をはじめ、協力会社を含む計13社による合同受賞となり、2025年4月2日に経団連会館(東京・大手町)で開催された贈賞式にて、賞状と表彰盾が授与されました。

日本産業技術大賞は、日本の産業技術発展に貢献した技術成果を毎年選定し、これを開発・実用化した企業やグループを顕彰する制度です。

「SLIM」には、当社が開発・製造した「航法カメラ、レーザーレンジファインダー(LRF)、マルチバンド分光カメラ(MBC)」の3機器が搭載されております。航法カメラは画像照合航法で「目」の役割を果たし「ピンポイント着陸」に大きく貢献しました。LRFは着陸時にレーザー光を使って月面からの高度を計測する測距計です。MBCは、月表面の岩石を分光観測して組成を決定するためのカメラであり、月の起源を探る上で重要な手がかりとなる「カンラン石」の存在を示すデータの取得に成功しました。これらの技術が「SLIM」の成功を支え、月探査における新たな可能性を切り開きました。
「SLIM」で実証された技術は、火星衛星探査計画(MMX)や月極域ミッションなど、今後の日本の宇宙探査においても重要な役割を果たすと期待されています。今回のSLIMの成功に貢献し、表彰を受けたことを大変光栄に思います。

明星電気は、これからも確かな技術力を基盤に、宇宙探査を通じて人類の活動領域の拡大と日本の宇宙産業のさらなる発展に貢献してまいります。