高層気象
Rainscopeは、上空の降水粒子の画像を取得できる測器です。
降水粒子がRainscopeの大気導入口を通過する際に非接触で画像を撮影し、そのデータを400MHz帯の無線送信機を使用して、地上の専用受信機に送信します。
撮影された画像から、通過した降水粒子の形状、大きさが確認でき、ラジオゾンデから得られる高度情報を利用することで、降水粒子の鉛直分布を確認できます。
Rainscopeの内部には赤外線センサが撮影領域の上下2箇所に搭載されており、降水粒子が通過した時間を計測できます。この計測結果から、降水粒子の落下速度の解析ができます。降水粒子の画像および落下速度から、粒径-落下速度分布図の作成も可能です。
ラジオゾンデの気圧・気温・湿度データと、Rainscope で得られる降水粒子の画像データから、降水粒子の生成過程の研究、リモートセンシング機器や気象モデルの検証に利用可能です。
※本装置は、総務省SCOPE(JP195003007)の支援を受けて開発しました。